セカンドオピニオンのメリット・デメリット
主なセカンドオピニオンのメリット
主治医から外部の医師の紹介を受けるセカンドオピニオンは近年普及が進んでいますが、これには当然理由があり、グローバルスタンダート、つまりは国際常識であることに加えて、セカンドオピニオンのメリットが日本においてもきちんと認識され始めたからに他ならないでしょう。
セカンドオピニオンのメリットは主に二つで、複数の医師の診療による誤診確率の低減と医師ごとに異なる知見に基づく病疾患へのアプローチを知ることができることにありますが、これらの実質的なメリットに加えて、患者自身の病気に対しての知見が深まることにより、病気治療に対する選択肢を理解し、治療に納得しやすくなるという精神的な面でのメリットも軽視はできません。
要注意、セカンドオピニオンのデメリット
病気治療に何らかの不安がある場合、不安の軽減や治療への新規アプローチの可能性といった形で、病気治療に効果を発揮することが見込めるセカンドオピニオンであっても、メリットだけではなくデメリットがあり、デメリットを被る可能性は決してゼロにはなり得ません。
では、具体的にどのようなデメリットが想定されるのかというと、第一に経済的負担が挙げられ、一般の診療ではないことから保険適用外とみなされてしまうため、医療保険の恩恵が受けられず、診療費がかさむことは避けられない点が挙げられ、第二にセカンドオピニオンで得た知見が主治医からの知見と全く異なっていた場合に生じる混乱が挙げられますが、こちらはセカンドオピニオンの意義を十分に理解していないことに起因するものであり、セカンドオピニオンの本旨を理解していれば回避できるものです。